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5五将棋のルールの変更点

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!!!5五将棋とは?
将棋には、9×9の通常の将棋のほかに、様々な亜種のゲームが存在します。

歴史的に見ると、「中将棋(13×13の大きな将棋)」や「平安将棋(飛車角がない将棋)」のような将棋が遊ばれていた時期があることが知られています。色々な将棋の亜種が混在していた時期から、現在の将棋が最も親しまれ、普及してきたものと思われます。

近年でも、新しい将棋の亜種が生まれる機運はあります。「四人将棋(四人で対戦する将棋)」や「取る一手将棋(取れる駒があれば、必ず取らなければならない将棋)」など、通常の将棋以外のルールで遊ぶゲームが生まれています。5五将棋は、その亜種の将棋ゲームの一種で、1970年頃に楠本茂信さんが作ったゲームと言われています。プレー人口はそれほど多くはありませんが、大会が行われていたという記録もあり、それ相応の難易度のゲームであることはわかっています。

参考:[日本5五将棋連盟のページ|http://www.geocities.co.jp/Playtown-Spade/8662/]

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5五将棋の盤面

初期盤面は上図の通りで、普通の将棋を遊んだことがある人ならば、すぐに楽しめるゲームとなっています(詳細は、ルールのページへ)。普通の将棋は、序盤の定跡や戦略を覚えるなど、初心者が超えなくてはならない壁がありますが、5五将棋は、駒の動かし方を覚えてしまえば、誰でもすぐに楽しめるという手軽さがあります。

5五将棋の特長をまとめると、以下の3つが挙げられるでしょう!

*'''5×5と盤面が狭く決着が速い     ⇒ スピーディー!(Speedy)'''
*'''定跡なども無く自分で考える      ⇒ 創造性が試される!(Creative)'''
*'''場合の数はオセロに匹敵する複雑さ ⇒ 適度に奥が深い!(Profound)'''

The Rule of Mini-Shogi(in English)
!!!5五将棋のルール
!!用意するもの
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・縦×横が5×5マスの盤{{br}}
・駒:王将、金将、銀将、飛車、角行、歩兵をそれぞれ2枚ずつ{{br}}
(駒の性能、動きは以下のとおりです)
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!!初期配置と使用する駒

ゲーム開始時に駒はこのように並べます。盤面を図として表示するときは、一般に、{{br}}
手前(下側)が先手、向こう側(上側)が後手とします。{{br}}

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!!ゲームの進行
ゲームは以下のように進行します。
・先手、後手をじゃんけんなどで決めます。{{br}}
・先手、後手は交互に一手ずつ駒を動かします。{{br}}
・相手の駒の居る場所に自分の駒を動かした場合、相手の駒を取って持ち駒とする{{br}}
 ことが出来ます。{{br}}
・持ち駒は、自分の手番の時、盤上の駒の置かれていないところなら、好きな場所{{br}}
 に打つことが出来ます。これも一手と数えます。{{br}}
・相手の陣地に自分の駒が移動するとき、もしくは、相手の陣地から自分の駒が移動{{br}}
 するとき、駒を裏返して、「成る」ことが出来ます。{{br}}

!!陣地と『成り』について

陣地は指し手の近傍1列となっていて、相手の陣地に入ることによって成ることが{{br}}
できます。

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上図の赤線で囲まれた部分は先手の陣地で、青線で囲まれた陣地は後手の陣地です。

!!勝利条件
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 次に相手の王様を取ることが出来る状態を「王手」と呼びます。王手をされた方{{br}}
は、必ず王手を回避しなくてはなりません。どの手を選んでも王手を回避できない{{br}}
場合「詰み」となります。先に相手の王様を「詰み」の状態にした方が勝ちとなり{{br}}
ます。{{br}}
!!禁じ手
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以下のことをやると禁じ手となり負けとなります。{{br}}
・打ち歩詰め{{br}}
  歩を打つことによって相手の王様を詰ませてはいけません。これを「打ち歩詰め」{{br}}
 と呼びます。ただし、盤上の歩を移動させて詰ますことは「突き歩詰め」と呼び、{{br}}
 反則にはなりません。{{br}}
・二歩{{br}}
  味方の歩の居る同じ縦の列に歩を打ってはいけません。これを「二歩」と呼びま{{br}}
 す。ただし、と金(歩が成ったもの)は歩としては扱いませんので、その縦の列に{{br}}
 歩を打っても構いません。{{br}}
・行きどころのない駒{{br}}
  盤上の駒を行きどころの無い状態にしてはいけません。5五将棋の場合は、歩が{{br}} 
 敵陣に入ったら、必ず成らなくてはなりません。また、敵陣に直接歩を打てません。{{br}}
・王手放置の禁{{br}}
  王手を掛けられた方は、必ず王手を回避しなくてはなりません。また、みずから{{br}}
 自分の王様が王手になるようにしてもいけません。{{br}}

!!千日手について

 持ち駒も含めて全く同じ局面が一回のゲームで4回以上現れた場合を「千日手」と{{br}}
呼びます。千日手が成立すると、先手側の負けとなります。したがって、先手側は{{br}}
千日手にならないように回避しなくてはなりません。{{br}}
 また、連続王手による千日手の場合、王手を掛けている側が手を変えなければなり{{br}}
ません。{{br}}

※千日手のルールについては5五将棋創始者の方から、「連続ではなくうても手順中に{{br}}
王手を含む千日手であれば、攻め方が手を変えなければならない」というルールがオリ{{br}}
ジナルであるという指摘を受けました。そちらへの移行も検討しましたが、2009年{{br}}
以降のUEC杯では、上記のルールを用いています。{{br}}
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