TOP > 講演会 > 2007-07-07

第3回講演会


第3回講演会 「不完全情報ゲーム特集」

日時:2007年07月07日(土) 午後1時半から
場所:電気通信大学 総合研究棟メディアパーク 3階301号室

タイムスケジュール:

13:30-15:00
題名: (仮)人間の「読み」を超えろ! ―「麻雀研究=情報学」の時代―
講演者:とつげき東北 氏 (麻雀研究家)
概要:

 不完全情報ゲーム、こと「ギャンブル」と認識されているゲームにおいては、「読み」や「心理の把握」が、ゲームで勝利するために重要だと考えられている。特に偶然性の高い「麻雀」はその典型であり、これまで科学的な研究の範疇外に放置され続けてきた。
 しかし今、情報学的アプローチこそが、麻雀解明への強力な手法となりつつある。これを無視しては、いかなる麻雀戦術を語ることも困難な状況を迎えつつあると言っても、言いすぎではない。
 利用履歴(牌譜)の統計処理に基づくモデル構築、コンピュータと人間との「読み能力テスト」の実施結果等を通じて、「読みが重要な麻雀」に対する、情報学の最新アプローチ手法を紹介する。

15:15-15:30
 第1回エンターテイメントと認知科学シンポジウム優秀発表賞表彰式
  ・竹山友梨君
(電気通信大学)
    「眼球運動測定によるニュースサイト挿入型インターネット広告に関する研究」
  ・蛭田雄一君(東京農工大学)
 
   「一人思考ゲームにおけるゲームデザインの比較」

15:30-17:00 

題名: コンピュータブリッジの魅力(推論とパートナーシップ)
講演者: 上原貴夫氏 (東京工科大学 コンピュータサイエンス学部)
概要:

 世界130カ国、数千万人の愛好者がいるといわれるコントラクトブリッジは,2人ずつペアになり,4人でプレイするカードゲームです.碁や将棋などの完全情報ゲームとちがい,他のプレイヤのハンドが見えないので,推論により不完全な情報をおぎなう必要があります.また,麻雀と異なり,パートナーと協調してゲームを有利に導くことが重要です.ゲームのルールは簡単ですが,他人の推論を予想して騙す方法など,人工知能の研究対象としても,奥深い魅力があります.本講演では,ブリッジの遊び方の紹介,コンピュータブリッジの現状,コンピュータブリッジ世界選手権,未解決の課題などについてお話する予定です.

細めの線